ただでさえ湿ったその場所は前夜の雷を伴った激しい雨のせいで、たっぷりと雨水を含んでいて、足を踏み込む度ごとに「グジュ」と、ぬかるんだ音がし、攪拌された泥臭い匂いがことのほか強烈だ。
苔むした大地を突き破って、顔を出したふきのとう。
そこらじゅうにゴロゴロしていて、どれも子どもの拳ほどもある。
前日の午後に同じようなアングルで撮影していたがピントに不安。しかも午後の陽は樹幹越しで明暗差がキツくて、これも不安。
家に帰って発泡酒飲んでいても「なんか嫌だな~」って考え込む。それで、翌朝またやって来て、撮り直したのでした。
「撮り直し」と言っても、フィルムだし実際に現像後のポジをチェックした訳ではなく単に自己満足でしかないのであるがスッキリした。
f値4。シャッタースピードで1/100~1/80の間でピント位置を変えながら15カット撮影している。ベルビア100フィルムの持つ特性が発揮された色合いでしょうか。
RVP100 AI Micro-Nikkor 55 f/2.8s NikonF5 3月19日撮影
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