朽ちた竹棒のテッペンに“伏せ蛙”がいた。
縁を掴む手つきが妙に人間ぽい。
立ち止まり、目線を下げ覗き込んだ。
コイツは俺が目の前にいることを理解しているのだろうか?
表情ひとつ変えない雨蛙に犬に指示する感じで「伏せっ!」と言ってみた。
・・変わらない・・
(考えてみたら出会った最初から“伏せ”の状態 これ以上は無理なんだ)
・・と、その時、コイツの頭に赤トンボが止まった。
一瞬。
此方はオッとなって、カメラを出したが間に合わず。
でも彼は・・全く表情を変えません。
ある意味、哲学的な表情で前を向いているだけなのです。
池の周りを一周して戻ってきても、変わらずこのまま。
RVP100 Ai-Micro Nikkor 105 f/2.8s NikonF3 阿賀野市 5日撮影
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