水中から地上そして空へ

ヤゴの羽化に立ち会った。

“誕生”という神聖な時間帯、トンボになって最初に目にする生命体が「俺」と思うと、なんだか申し訳ない気分になっちまった。

純真で汚れのない命と腹黒いオイラが同じ場所と時間を共有していいものかどうか・・なんて真面目に考えてしまう。

背中が割れた。

モジモジは微動なんだね。

葉先の水滴が落ちないんだ。「落ちるだろうな」と思いながら見守っていたが、水滴は最後まで落ちなかった。

グイッと躰を仰け反らせた時に縮まった翅が見えた。

その段階で動きが止まったので「俺がいるとマズイ」と感じて、一度引き下がる。

離れた地点で観察していて、翅が伸びきった頃合を見計らって近づき「チョッチ、失礼」と、すかさず手持ちでパシャリして、すぐに退散!

だから、このトンボの翅が固定し、青空へ飛びだした瞬間は目にしていない。

目にはしてないんだが、想ってしまうんだな。

このトンボ・・飛びながら・・俺のことを思い出す瞬間がちょっとはあってもいいかなって(そんなことありません)。

それにしても不思議です。

少なくとも昨夜までは水面下で生きていた。それが地上にお出まし・・と思ったら、数時間後には空を飛んでいるのだから。

RVP100 AI Micro-Nikkor105 f/2.8s NikonF3  阿賀野市 5月中旬

自動巻きあげ

デジタルに慣れ親しんだ方には「何のこっちゃ?」と言われますが、昔のフィルムカメラは1枚撮ってはカメラの巻き上げレバーでフィルムを巻き上げる。

別売のモータードライブを装着すれば、自動でフィルムを巻き上げ、シャッターチャージしてくれていたが、時代は流れ、カメラ本体に自動巻き上げ装置が内蔵された。

私の使用するカメラでいうなら前者はNikonF3、後者はNikonF5。この写真はNikonF3で撮影してますが、この時はF5にすればよかったと、つくづく思いました。

ファインダーから目を離さずに撮影に集中できるのにって。

贅沢な悩みの一つですが、「自動巻き上げの有り難さ」を実感したのだった。

あ、「NikonF3が悪い」と言っているわけではありませんから。誤解せぬように!

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蕾の中のチビバッタ

名も知らぬ草

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