カキドオシ

RVP100 Ai-Micro Nikkor 105f/2.8s NikonF3

年はこの花をよく見かける。

もうかれこれ一月以上は目にしているから、今では最初に出会った頃の瑞々しい新鮮な感情は無くなってしまった。

知らず靴底で踏み荒らしている自分に気が付いて、脚を幾分慎重に繰り出すのだが、結局はもう片方の脚を進める時には慎重に繰り出した脚が軸足となり彼らに重くのしかかっている。

けれでも野花は強いんだね。

数週間後にその場所へやって来るとあれだけ歩き回り、寝そべったりしたその部分がいとも簡単に修復されているんだ。

ビックリポンです。

気配

もののけ・・なんだろうか、ここに来ると、撮影の最中でも何かの気配を感じて、顔をあげたり、立ち上がってキョロキョロ周りを見渡してしまう。

僕が何をしてんだろうと何かに見つめられている感じがするんだね。

数年前に亡くなった同級生の名前やら家に良くやって来ていた野良猫の名を叫んだりして恐れを紛らわしたりしている(いや恐れとはちょっと違う)。

畏怖の気持ちかな。

その場所だけなんだね、こうなるの。

ファインダー覗いて対象にピントを合わせているその最中にフッとくる。

誰かがこっち見てるってね。

このカキドオシの写真を撮っているときもそう。

陰鬱な場所ではない。

木々若葉で萌えるなか、野鳥の囀りが木霊し、陽が降り注ぎ、そんな感じであっても、何度も立ち上がっては「誰?」と呼びかけているのでした。

新発田市 4月29日撮影

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