昨年夏、エノキやコナラの高い所で飛び交っているのを見ていた。
「持っているカメラ道具では無理だろうなぁ」と撮影は諦めていたが、今季になって、このクヌギの樹液をチュウチュウしているシーンを目にしたのでした。
行動パターンを調べて見ると、どうやら夕方近くに多く見かける。
親子連れがカブトムシを捕まようと幹をキックしながら動き回る時間帯はまずもって現れないことが分かってきた。
それで7月下旬、気休め程度だが、涼しくなった夕方に来てみた(夕方の斜光線は木々が邪魔することなくこの幹に当たる)。
いたぁ~!
頭の中で想い描いた蝶の姿が現実にそこにあった。
遠くからパチリ、また近づいてパシャ、さらに寄ってこんな画角になった。
紛れもなく、ゴマダラチョウ。図鑑そのままに口吻(こうふん)が黄色い。
頭上には仲間がもう1頭舞っている、近くの楡の木の上ではコムラサキが2頭じゃれあいながら追いかけっこ。結構速くて忙しないんだな、アイツら。
構図
「ヘンテコな構図だなぁ~」
その通りかも知れません。
できるだけ余分なものが写らないようにした。
チョウの頭の先には細長い枝が1本右に伸びている。画面を右に振るとその枝の一部が入り込んでしまう。それを嫌ってこんな画角にしている。
撮影中にスズメバチが右からやって来た。
ブ~ン・・デカくて、ちょっと怖い。
いや、かなり怖く、此方は静か~に引き下がる。
一方このゴマダラチョウ、どうすんのかなと観ていると、むかっていくんだね。翅を半開きにし、ちょこっと震わせながら「こん畜生!」という感じで。
けれど、完全に追いやる訳でもないんだな。
「樹液は豊富だし、無駄な争いごとはやめません?」
人知れないところで想定外な“共生関係”が成り立っていたりして。
RVP100 Ai-Mocro Nikkor 105 f/4s NikonF5 新発田市 7月下旬撮影
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