キチョウの囁き

現像上がりのスリーブをビューアーにひろげるまでハラハラしてました。

写真をかじった方ならお解りだろうが、構図の半分以上が黄色で占めている。

カメラはF5でも装着レンズは電気接点のない昔ながらのマニュアルタイプ。はて?露出値はどんな風に致しましょ・・と考え込んでしまいました。

測光モードは中央部重点測光で、出目数値のままでは仕上がりはアンダー。この構図で測光して、さらに1段分オーバー目に露出をかけてみたが正解だった。

プラス1段を基準に光り周りの強弱に応じ±1/3でいくつか撮ったがハズレはない。

ミヤマアカネの撮影ではフィルム2本と現像代をどぶ川に捨てたようなもので、いざ、撮影する段になって、その時のほろ苦い経験を思い出してしまった。

自らの花序の重さに堪えきれず、頭を垂れたセイタカアワダチソウ。

アキノキリンソウと同じアキノキリンソウ属なのに外来種、駆逐植物と言われ続けているんだな。なぜか「かわいそう」との感情が沸いてこない。

その理由の一つが強靱な生命力であり繁殖力なんだろうな。

でも・・でも・・生きているあいだ、そう言われ続けるなんて不憫だな。

そう思うと、ぶら下がったキチョウの魂にも慈愛めいた“ゆらぎ”があって、それが花序全体を優しく包み込んでいる風に感じないでもありません。

「大丈夫、オイラがそばにいてあげるから・・」

キチョウのそんな囁きが聞こえてきそうな昼下がりでありました。

RVP100 AI Micro-Nikkor 105 f/4s NikonF5  10月22日撮影

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

ひょうもんあざみ

赤玉の嘆き

関連記事

  1. ダイヤをまとったナンキンハゼ

    新潟では珍しいくらいの快晴になった。東京で暮らしていた頃のような真っ…

  2. 憂鬱な朝焼け

    なんてタイミングが悪いんだろう。それまで前兆さえなかった便意が、これまた予…

  3. 早朝の福島潟

    “作画”していない素の福島潟の朝焼け。5月21日に撮影してま…

  4. 染まらない朝/なんでだろ?

     台風の影響をもくろみ、朝焼けに期待したが当てが外れた。太陽が昇るほんの狭い…

  5. 冬枯れの福島潟

    2015年12月20日(日)撮影 夜が白んで雪を抱いた二王子岳や五頭の山肌…

  6. 冷たい朝

    RVP100 Ai-Nikkor 35f/2s NikonF3雪面から冷…

  7. トンボと水団子

    新潟市・福島潟  雨上がりの池の畔、草むらから突き出た枯草にトンボがとまった…

  8. 草葉の陰

     撮影日が確か9月22日祝日だったと記憶する。福島潟で凡庸な朝焼けを撮影後、…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

PAGE TOP
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。