波打ち際から少し奥まった浜辺。あらかた砂に埋まった流木の「テラス」に胡桃の食べかすが沢山転がっていた。おそらくはカラスの仕業に違い。そう踏んだがカラスがやったという証拠がない。
不確かな要素はまだある。カラスは特別に重宝する食事場を持たない。つまり個々の縄張りを持たず、臨機応変な社会生活をおくれるよう仲間同士が協力し合う。
ならば、この塚はなんじゃ?
野ネズミか。やっぱりカラスかな。でも糞すら見当たらない。
構図決め・コレでどうだ!
そこに在るものをどうファインダーの中に落とし込むか。若い頃、プロの写真家から教わった。同じ被写体でも僕とその人の決めた構図は全く違った。僕のは被写体が単にブレずに写ってるだけ、その人のは作品に仕上がっている。被写体以外の万物も丁寧な切り取り方だった。
あれから数十年経過し、構図を探ってる際によくその人を思い出す。今日のこの写真にしても、あの人なら此処に立って、こんなアングルで構図を決めてるに違いないて。
ほどよく雲間から太陽が覗いた。コレでどうだ!。
南浜・31日撮影
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