猩々袴 春は海風に乗ってやって来た・ポジ&NikonF3

RVP100 Ai-Micro Nikkor 105f/2.8s NikonF3

雨が降りそうでそうでもない。この日を逃したらおそらくはまた来年に持ち越しだ(3日は午後の2時まで勤務だし、1週間後の天気は雨マーク)と思うといたたまれなくなって昼頃にやって来たのでした。

・・雨はポツリ・・ポツリ・・しばらくしてポツリ・・

この地は1週間前にも訪れている。その時はキクザキイチゲが咲いてる中でカタクリやカンアオイの葉が雪の重しでペシャンコになった枯れ下草の間に辛うじて見え隠れしていた程度であった。

それが劇的に変化してた。

椿のぽってりした大ぶりの落花が彼方此方に点在する小径脇にはカタクリが所狭しと咲き乱れていて、毎年見かけているエンレイソウのコロニーと覚しきポイントではまさにそれが花束のように固まって葉を伸ばし花を付けていた。紫色した小さなスミレも咲いている。

そして猩猩袴。処により花の色素が微妙に違うようだ。ピンクの濃いのもあれば薄いのもある。あまりの多さに白花の個体をしばらく探してみたが捜索範囲内では見つけることが出来なかった。

代わりに、いいポジションを見つけた。少し仲間から離れた場所にいた子だ。花茎だけポンと立ってて、ちょっと上から眺めると花玉が茎を隠してくれるし、背後も雑然とせず朧気に抜けてくれそうだった。

三脚をしっかり打ち込んでカメラを雲台の上に。持参した手製のレフ版を折りたたんで三脚の足元に固定し、光の反射を可能な限り花びらに寄せたく角度を調整した(これでも光が増幅してる)。

背景にカタクリのピンクとキクザキイチゲの白をボカしたつもり。これは撮影時も感じてたんだが、とにかく暗い。露出値を下手にいじるより、暗いならそれなりに撮影してみることにした。

花茎が短く太かったから風をさほど拾わない。絞り開放、低速シャッターで。

3月28日撮影 村上市

敗者を偲ぶ手向け花・通勤途中で目にする球根塚・Ricoh gr3

Galaxy Toyanogata・Ricoh gr3

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