色を忘れた紅葉

灌木の裾からキジでもなくヤマドリでもない、そんな類いの野鳥がヒョッコリ姿を見せると首を持ち上げ周りを見渡し始めた(クソ男・ヒョッコリと違って気品が漂っている)。

あまりにも突然で、此方は身を隠すことなく、立ったままその鳥がなんなのか見つめたんだ。

相手は此方を認知してるはずなんだが、驚いた様子でもない。

此方は手に汲んだばかりの水が入った18㍑のポリ容器を持ったまま。

さて、なんだろう・・キジでもない、ヤマドリでもない・・(僕の心)

思案してると水汲みに来た車が道路の向こうからやって来た。

その未確認生物は灌木の懐へゆっくりと入り込んでいった・・。

汲んだ水を車に持って行き、その後気になって灌木へ近づいたんだ。

ドウダンツツジ、サラサドウダン?・・その類いなのだが一部葉っぱが紅葉していた。

その中を覗き込む私・・居るわけないけど・・奴を探してみた。

その時に目にしたのが葉に当たる木洩れ陽の何とも言えない美しさ。

茂みの中、色づいた葉に朝陽が斜めに差し込んでて、葉は透けて綺麗に輝いていた。

関心は未確認生物から紅葉へとシフトしたのでした(諦めの早い私でもある)。

手前影の部分の葉は深緑色に落ち込んで見えた。

輝きは尚更記憶に焼き付いたのでした・・のはずなんだけど。

モノクロの持つマジック

その色合いの美しさに惹かれて撮影している・・確かにそうであるが、現像後のネガやらスキャン後の写真を眺めているうちに、紅葉の記憶色が不確かなものになっていった。

見れば見るほどに、考えれば考えるほどに。

様々な色のバリエーションが黒と白のその階調のなかへ収斂してしまった。

モノクロフィルムは不思議である。

僕は自身の目に色彩の妙さを焼き付けてシャッターを切っているはずなのに、そのモノクロ写真を眺めていても、一向に当時の記憶色が追いついてこないんだ。

笹神小学校・岩瀬の清水にて

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コーンと石畳

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