一丁目、二丁目、三丁目・・どこかの街の八丁目に生息していたから“ハッチョウトンボ”と呼ぶようになったらしい。
世界最小で大きさは10円玉にも満たない。
なんで八丁目なんだろう?・・生息域が極限られた範囲だからか。
実際に僕が出掛ける場所でも出会うポイントは決まって一緒。だから、八丁目で観られても一丁目、二丁目・・ではまったく痕跡なし・・大いにあり得ることだ。
写真の個体は未成熟個体。
オスは真っ赤になるし、メスなら縞々模様のアブみたいになっていく。これはどうなんだろうな。体に縞々があるような?
初めて等倍に撮せる接写リングを使用した。
かなり近寄っている。
静かに指を伸ばせば彼に触れそうなくらい。
あまりにも近すぎてピントのヤマが掴めない。
しかも相手はジッとしているように見えても、ファインダーで覗くと頭をクリクリしたり翅をカッと前に寄せたり、尻をチョイッと持ち上げたり忙しない。
「外れた!」わかるんだ。
シャッターを切った瞬間にそう感じて、何度も何度も繰り返しファインダーを覗いていると目がおかしくなってくる。
視線
白い捕虫網を持ったお父さん、虫かごを抱えたお母さんを遠く背後に小さな男の子が撮影のためしゃがんでいる僕に近づいて来た。
「◯◯~、邪魔するんじゃないよ~」お母さんの声が静かな湖畔に響いてくる(お父さんは既に自分の世界にドップリ浸って網を振り回している)。
子どもだからこちらは撮影の手を休めてニッコリ。
すると、その子ども僕の隣にちょこんと座った。
いきなり「トンボみたい」と。
「わかるの?」俺。
レンズの先がその方を向いているせいかもしれないが、子どもの視線がいきなり小さなトンボを捉えたのでこちらはビックリだ。
そのうち親が近づいて僕の背後からレンズの指す方を覗きこむ。
「どこ~?◯◯は見えるの?」母さん。
「あっ!あれだよ」父さんがようやく見つけた。
「◯◯、よく見つけたなぁ!」父さん。
子どもはニッコリ顔。
何気にお母さんを横目で見たら、必死の形相。かなり集中して探している。
RVP100 Ai-Micro Nikkor 105 f/2.8s+PK-11 NikonF3 阿賀野市 13日撮影
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