彼は私という人間に見つかって、さぞ胡散臭かっただろう。
「これから殻を破って空に舞い上がる時に人間かよっ!」・・尊厳を帯びた時間帯に確かに彼の愚痴を聞いてしまいました。
だから僕はそばに陣取っていながらも、「アンタは眼中にないね!」風な仕草で可能な限り迷惑を掛けないようにしていたんだ。
なのに・・ちょっとした隙に背中を破って出ていたんだね。
時間にして午前7時30分。
これって、どうなのよ?
外敵が活動する時間なのに、何で今頃?
(この場所では昨年もやはり同じ時間帯)
*池から上がってきたばかりだったのか、彼の躰は濡れていた。枝のテッペンに脚をかけた時もまだ濡れていて、しばらくその状態が続く。
陽の光が十分に満ちてきたところで一気に動き出した感じがする。躰を仰け反らしだした時には殻は乾きはじめていた。
・・・この日も娘の用事でこの写真を最後に家に帰る。約3時間後に気になって戻ってみたが、居るわけないもんね。大空へ舞い上がったと思いたい。
展開予想
彼は仰け反った躰をグイッと持ち上げ(腹筋するみたいに)ようとした。
その手足で殻の辺りを掴んで、尻尾や翅を下へ伸ばし躰の隅々まで“血流”を満たしていったに違いない。
RVP100 Ai-Micro Nikkor 105 f/2.8s NikonF3 阿賀野市 2日撮影
[ad#co-1]
こんばんは。背景がすっきりして、しっかりとピントが合っていて素晴らしいです。
無事に羽化できたか気になっていましたが、これを見てうれしくなりました。
7時10分頃になって動き出して、30分頃がこんな感じでした。
仰け反った躰を持ち上げようと頑張ってましたが、時間が来てしまい断腸の思いで撤収。
レンズの絞り8半。シャッタースピードは1/60秒かな。