首を傾げたスミレの花

自然界の創り出す色の世界には驚かされます。

科学物質を調合して創り出す色彩と違い、生きている色なんですね。呼吸する色とでも言えば良いのでしょうか。

紫の色が濃く出ているのはアントシアニンという色素のせいだと分かっていても、周りを取り巻くヨモギの表面の葉の輝きといい、涙雨のような雨粒といい、吸い込まれそうな自然の色合いに「神様の創り出した色の取り合わせかも」と素直に納得する自分がいるのですね。

高坪山登山口手前の駐車場です。

辺りを見渡せば咲き始めたタニウツギがこれまた目の覚めるようなピンク、視線を上に向ければ野藤の紫が新緑に映えている。

誰かさんか存じ上げませんが、スミレにググッと寄ってみることに。

花の紫色はそのままの姿で私の目に映るのですが、花びらの下部の“ベロ”にどうしても視線が集中する。

「5枚ある花びらのうち、なんで下の花びらだけ、あんな模様なんだ?」と。

受粉を積極的に促す仕組みかもしれない。

昆虫達をおびき寄せる模様かまたはあのトンネルの中から匂いを放っているのだろうか、ベロは昆虫がやって来たときにその昆虫の足掛かりとしての役目かもなどと勝手な憶測が次から次へと浮かんでくる。

花はやがて結実し、その実にはエライオソームというアリさんが好むような成分が付いているからアリさんはせっせとその種を巣穴に運んだりするのだろう・・などとその現場を見てもいないのにこれまた想像がグルグル回転してくるのです。

アッ・・光が少し出回ってきました。

ちょこっとだけ首を傾げたスミレさん・・雨粒の重みでバランスがとれずにいるのでしょうか。

そんな姿を葉影越しからそっと写真に撮ってみました。

RVP100 AI Micro-Nikkor105 f/2.8s NikonF3 5月上旬

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