夜明けの岸辺


闇の中で大地に蓋をするように漂っていたのは放射霧だった。

その中を通って湖畔へと進み、目を凝らして辺りを窺うも、其処には見慣れたシルエットがあるだけで、拍子抜けした。後ろを振り返ってみる。確かに地表近くで霧が揺らいでいる。

集まったギャラリーを失望させたくないのか、福島潟の主が大地で沸き上がった霧をしきりに湖上へと誘っているようだが、力及ばず、せいぜい岸辺でとどまり、全体までは拡がらない。

朝焼けの刻を迎える頃には後ろで「いまか」と待機していた霧さえも萎んでしまい、代わりに掃き清められた潟が現れてきたのでした。

夜明けが遠く山裾から、潟を渡り、こちらに向かってきます。

 RVP100 AI-Nikkor 35 f/2s NikonF5 11月13日撮影

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

散りゆくまえに

黄色いブーケで着飾ったイナゴのポートレート

関連記事

  1. 鉛雲

    前日投稿した『桃色雲』からわずか1時間後の景色がコレ。頭上の雲が溜ま…

  2. 葉陰蝶 キチョウ・貴重なカットが撮れて几帳面な俺…

    燃える雲を撮影後、福島潟北側へ移動し、園路を歩いてみた。あの煮えた雲…

  3. 静寂な湖面 朝霧に包まれていく小舟・Ricoh …

    ricoh gr3x日の出が近づき、気温が下がってきてるのは体感できたが…

  4. 冬支度 ・ポジフィルムがカラーネガのように発色し…

    日曜日,5時福島潟着。月が西の空、低い位置にある。放射冷却現…

  5. 車輪

    撮影の実際福島潟にて撮影した。小径に沿って密集している。黄色い花がやけ…

  6. 和服の似合う女

    2015年9月27日(日)撮影夜明け前、真っ暗な駐車場に乗り…

  7. 寂しいコハク・鳥インフルエンザウイルスの感染を警…

    11月5日土曜日早朝、畦の小径でうずくまったコハクチョウ幼鳥と出会う。辺…

  8. 夜の竜巻ハウス 長秒撮影 ブレない工夫・ポジ&N…

    早朝6時過ぎに到着。竜巻ハウスに照明が灯っている。「ガン観察会」があ…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。

最近の記事

PAGE TOP
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。