一瞬、ギクッとなった。
ハグルマトモエ、漢字で歯車巴蛾と書く。
「蛾」という字が入っているのは蛾であることにほかならない。
最初にコイツの模様を見た時には「気味の悪い人様の顔」と感じた。強烈な模様で脳裏に焼き付いたから、家で調べるのにさして苦労もなかった。
見た目がそっくりな蛾も載っていたが、たぶんハグルマ・・だろう。歯車みたいな巴紋が名前の由来だろうが、それにしても・・好きにはなれない。
写真は当然、記録写真の扱いで、額に入れて飾るなんて考えもしない。ただ、日常なにげない公園にも「こんなのがいるんだ」と載せてみたのだが蛾というだけで、敬遠されるから知らないのも無理もない。
晴れた昼下がり、背丈の低い草むらを歩いていたら、バッタのように飛び出した。
そうなんです。飛ぶというより、跳ねる感覚に近かったかな。白っぽかったから、蛾の仲間だろうとは察しが付いたが、この模様には驚いた。
ところで、こんな場合はどこにピントを合わせたらいいのだろうか。
普通は、本物のメンタマに合わせるのだが・・・どっちがいいんだ?それで、3カットはF値を8まで絞り込んで、ピントの合う範囲を拡げた。
あとは本物のメンタマ(これがかなり奧ピンだ)、翅のメンタマ模様の両方にピントを合わせ、F値5.6に統一してスピードをいろいろ変えてやってみた。
この写真はF値8で撮影したもの。
RVP100 AI Micro-Nikkor105 f/4s NikonF5 2016年9月下旬撮影
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