タイムトンネル 今更Kodak Tri-Xに食指が伸びた・NikonF3&24㍉

Kodak TRI-X400 Ai-Nikkor 24f/2.8s+Y2 NikonF3

今更であるが、Kodakの代名詞も言えるトライXフィルムに食指が伸びた。

T-MAXシリーズのフィルムを多用しているが、なにかとトラブルがつきまとう。コマの上部に細い筋が出たり、乳剤が剥がれたような箇所があったり。

これらは別の問題、つまりカメラのフィルム圧着板に異物があったとか、現像時にフィルムがリールに擦れたとか、が原因のような気がするが、なぜかKodakのT-MAXシリーズだけに見られる。フィルムスキャナー側の読み取り装置の不具合かも知れぬ・・じゃあ何故、KodakのT-MAXシリーズだけなんだと。

それからフィルムの値段が高い。

そんな理由からこの歳になってトライXを手にしたという訳だ。

現像液はSPUR/Silver salt Dev.を使用した。ネットでこの組み合わせだと「気にならない程度だがネガの粒子が目立つかな」なんてなコメントをみた。

それだと乗る気しないなぁ~と思った。

なめらかな・・そんな感じが好きだからである。

いずれにせよ、現像に着手した。

その作業を逐次細かく書くと面倒なので定着作業に限って書いてみる。

これまでT-MAXシリーズのフィルムを多数現像した。定着は二浴が当たり前。1回目8分、2回目6分。そうしてジャブジャブ割と激しく水洗い(タンク内で攪拌しては排水、注水の繰り返し)に慣れてきた。一方、このフィルムはそれほど時間を掛ける必要がないと聞いた。定着は5,6分、1回で良いとか。

ところがクリアリングタイムを計るに当たり、肌色に近いベースのヌケ進行度がよく判らない。どこで「あぁ透明になってきたな」と感じる見極めが出来ない。

適当にした。6分、2回目5分。水洗い・・。

途中でタンクからリールを取り出して定着の具合をチェックしてみた。

「なんじゃあ~?」となる。

ネガのベースの色がT-MAXシリーズのそれより濃いのだ。「なになに?」となる。「どうして?」となる。結局、3回目の定着をやった。それでもネガのベースが薄くなったな的な実感は少ない。コレはいったい何だろうか。水洗いが足りないという事か。

乾いたネガをスキャンした。

ちゃんと映像が浮かび上がってる。

けれどもネガの粒子が予想以上に荒いと感じた。これは定着のやり過ぎか?「・・こんなもんかなぁ これはどうかなぁ・・」疑問ばかり生まれた初めてのトライXなのでした。

あ、写真は山の下みなとタワーなのだ。仰向けで撮影した。

9月5日撮影

スキャン時に明るさを下げている。

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ルーペでネガをチェックするまでカブトガニと思っていた

ADOX CHS100ⅡとSPUR Silversalt Dev.

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