RVP100 Ai-Micro Nikkor 105f/2.8s NikonF3
この菫の存在は子供の頃から知っている。寺の山門の柱の根元、春になると葉を伸ばし花を付ける。柱の土台とコンクリートで出来た床には小っちゃな隙間があってそこから這い出してる。
僕が小さい頃は視界に入りながらもそれほどの関心もなかったが、写真を趣味にするようになって、また実家を離れて生活するようになってこの菫がなにか大きな存在に思えてきた。
命を紡ぐ、その大切さが分かってきたのだろうか。
今年は花咲く時期を待っていた。美しい紫色の花を付けた姿を眺めていたら、自分自身が目に見えない何かに見られているような気がして何度も後を振り返ったのでした。
4月上旬・胎内市にて
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