夕方7時前、西の空が茜色になる。
田んぼが夕日を映し出しているシーンが欲しかった。
田植の翌日にその思いが叶うとは思ってもいなかった。
住宅地にぽつんと取り残された田んぼ。
こちらに住み始めたとき周辺部は田園地帯だった。夏場のカエルの合唱が四方
から聞こえてきた。それがここ2,3年で一気に激変してしまった。
昨年、刈取り中の農家の方に「来年も田んぼ残ってますかね」と聞いたら
「学校田もあるからね」と返事が返ってきてホットした反面、
少し複雑な気持ちになったことを覚えている。「この一角だけ田んぼが残る
なら採算はどうかな」とか、「時代の流れで宅地化か」とか。
茜色に染まり始めた水田を眺めていてふとそんな事を考えた。
35ミリレンズで歩道上から見下ろすようなかたちで撮影。
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