RVP100 Ai-Micro Nikkor 105f/2.8s NikonF3
氷点下6度前後まで気温が下がると普段は暖かいと感じる毛糸の帽子でも耳元が痛くなってくる。防寒具の表面が白く粉を吹いている。知らないうちに霜が纏わり付いていた。
稜線を抜けた太陽は天空目掛けグングン加速しているよう。
辺りは急速に陽の光に満ちていく。
するとバケツに溜まった水が溢れこぼれるように雪面が俄にざわめきだした。
生き物みたいにキラキラ光り出すんだね。
雪面から突き出た枯れ枝はタカアザミのそれ。
すべて霜の棘と化していた。
僕はこの時間ここに居た。
包み込む冷気が、慈愛の光がこの上ない。
自分を省みる大切な時間・・そう感じます。
写真
残りのコマが2枚かな。
大切に撮ろうとすると安易にシャッターを押せないんだね。
シャッターを切っちゃった後に、もっとイイ光景が見つかって、あぁ~あの時、押してなければ・・なんて後悔するかも知れない、そう考えてしまう。
ようやく気合いで切ったんだ。
光線が強くなってきて、暖かく感じるようになったからね。
グズグズしてたら目の前の霜の棘が消えちゃう。
このカットで1枚、残り1枚は別角度からで、あと1枚あるかなぁ~と期待を込めてカメラの巻き上げレバーをチャージするも動作半ばでアウトでございました。
この帰り道、やっぱりというかイイ光景が待っていたのでした・・。
それをモノクロ35ミリで撮影するもISO400は明るすぎた。現像もオーバー目に仕上がってしまい、構図がよかっただけに、失敗が情けなく後悔している。
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