秋が深まるとイネ科の枯れ草が目立ってくるんですね。
華やぐ花々がいよいよ乏しくなって、緑を織りなしていた幾多の層も色褪せてきたようだし、それでより強く感じるのでしょうか。
翻って此方は小さな生き物や草花ばかり狙っていたせいか、だんだんレンズを向ける対象が狭まってきたようで寂しく感じています。
神レンズ
11月初めに中古のマイクロレンズを入手した(Nikonレンズでは伝統で“マクロ”と呼ばず“マイクロ”と呼んでいるんだね)。
懇意にしているカメラ屋のWeb上に載っていた。
同焦点のマイクロレンズはf値こそ違えど既に2本持っている。それで十分なのだが、Web写真のそのレンズは年代物にしてはかなり綺麗。
外観はもちろんレンズの難点記載がない。
店の方に電話で問い合わせてみた。
「それが綺麗なんです。強いて言えばピントリングの回転トルクがスカスカに近いでしょうか・・強いて言えばですけどね」。
販売価格も小遣いで十分買える。
製造から30年近く経っているレンズはいい代物がない。見た目が良くても、よくよく調べたらレンズにカビ痕があったりで。
でも今回はなんか違う。逃したら後悔するかも。
・・買っちゃった・・
11月1日わが家にやって来た。
手に取って入念にチェック。
ある意味、おかしい。
おかしいと感じるほどに超美しいのだ。
マウント部分に使用感があるだけで、「なんでこんなにピチピチしてんの?」と疑いたくなるくらいに状態が素晴らしい。
それで休日に持ちだして撮ったのがご覧の写真。
「このレンズ、どれだけ光を見ていなかったんだろうなぁ~」
「もしかしたら、こんな光景は初めて?」
そんな感じで物言わぬレンズに問いかけながら撮っていたのでありました。
総評:現代には珍しく正直な描写。
・・その一言に尽きる・・・
発色になんとなく年代を感じてしまいますが、素直だな。
RVP100(ベルビア100)Ai-Micro Nikkor105f/4 NikonF3 阿賀野市にて
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いいものを手に入れましたね。
私も同じレンズを最近見つけて、手頃な価格と状態に
思わず購入しかけましたが、ぐっとこらえました。
たぶん、あまり使わないだろうなという判断です。
タムロン90mmと入れ替えれば使うのだろうけど
これも気に入っているので・・・
目的があってカメラ貯金してても、時々こんな誘惑に負けるのです。
それで本来の目的が一向に実現できない・・そんな繰り返しですわ。
1本あればそれで十分なのですが、「箱入り娘」風なんで鼻の下が伸びた。
描写はそれなりです。逆光時なんかバリバリのハレーション!