タテハ蝶の仲間、ルリタテハ。表の翅は濃紺の下地に瑠璃色のラインが鮮烈なまでに美しい。けれど、裏翅はこんな感じで、正反対も甚だしい。
幹にとまって、翅をたたんだ姿は樹皮そっくりで、見分けがつかなくなってしまう。
今回は陽の当たる場所でポーズをとってくれたので、塗り重ねたような焦げ茶色が鈍く光り輝いてくれました(左下サイドからレフ使用)。
このルリタテハ、それまで幹の日陰で樹液をチュウチュウしていて、その後に幹を伝い歩いて、この場所に落ち着いた。
実は、ほかのルリタテハも同じようにこの場所で動かなくなったし、別の日はヤマキマダラヒカゲ、クロヒカゲもなぜかここにくると動きを止めていた。
しかも明るいというのに翅を開こうともしない。不思議なくらいジッとなる。もっと詳しく書くと、じっとしていながらも時々小刻みに躰を振るわせる。
何故なんだと此方も興味が沸いてきて撮影しながらつぶさに見続けてしまう。
小さなアリが列を成して行き来していた・・いつも・・そのアリと何か意思の疎通でも図っているのだろうか。
躰に着いた樹液をアリに舐めて貰っているのかと試案するも結論が見いだせない。けれど、アリがキーワードのような気がしてならないんだな。説得力ないけど。
カケスという鳥が切り株の中に潜むアリの巣を突いて、動きを活発化させると、その上にちょこんと乗っかってアリに躰を掃除してもらう「蟻浴(ぎよく)」、カラスが炭焼き小屋の屋根にとまり、もうもうと湧き出る煙に羽根を広げて殺菌消毒するあの行為・・それらと関連付けてしまったりもする。
何かがあるんだろうな。繋がりみたいな。
そうそう、翅の形なんだが、誰かに囓られたわけじゃないからね。これはコレで綺麗な姿、まともな形であります。翅を開いた姿は下の写真。これも同じ日に撮影。
RVP100 AI Micro-Nikkor105 f/4s NikonF5 胎内市 8月27日撮影
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