陸に上がった舟、右舷の胴部分のダメージに惹かれました。
何層にも塗り固められたペンキが雨、あられ、雪、風に晒され、剥がれ落ちて腐食が進んでいましたが、その色の取り合わせが何となく、目を引いて、それでパシャリ。
病み上がり1発目の写真。撮ろうともしなかったジャンルです。
病室内の無機質な壁紙ばかり眺めていたせいでしょうか。
無理してあてはめるなら、暗い胃の内部でピロリ菌が胃の壁を攻落し、次なる血管へワニャワニャと食指を伸ばしている・・。そんな図を想像してしまうのは・・間違いなく、俺だけだろうな。
NikonのAI-Nikkor 50 f/1.2sという“迷玉”レンズを使用した。
絞り値f5.6に固定して、さまざまなシャッタースピードで10枚撮影した中の1枚。特有の“しっとり感”が出ているような感じがする。露出は実際の見た目とほぼ一緒。
RVP100 NikonF5 2月12日撮影
*対象の舟は『水と土の芸術祭2015』で展示されていたもの。現在は清五郎潟岸辺で解放展示(内部は入れない)されています。
文面中「塗装の剥がれ」と表現してますが、もしかしると展示当初から意図的につけた“ダメージ”かな、なんて考えてもしまう。現在の舟の姿が、潟の風景に溶け込んでいるせいかもしれません。
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