真昼の自家現像・Kodak Tri-X400

COSINA foigtlander ultron40f2 Nikon F3

アパート隣の学校田。9月上旬の撮影。家々の隙間から漏れた西陽が細長く伸びて稲穂を照らしている。背後にドラッグストアを配して画面を整えている。それがどうした?。

稲穂は祝日明けの24日に刈り取られた。

毎年のように思うのだが、1年の役目を終えた田んぼを見るのは寂しい。

COSINA foigtlander ultron 40f2 Nikon F3

故郷の山道。頻回にこの位置から撮影するのは気に入った風景だから。半世紀以上変わらない場所。8月の猛暑の中で撮影してる。「こんなカンカン照りにISO400かよ」とボヤいた。

夏の大気の揺らぎまで描写されてる気がする。

Kodak Tri-X400

ほぼ4年ぶりの使用。価格が3倍強に跳ね上がれば誰だって購入を躊躇う。もっと安いフィルムはいくらでもあるし。なのに何故にこのフィルムを使用する気になったのか?

暑さで頭がやられた
たまたま金があった
当時の現像と今の現像を比べたい
伝説的なフィルムへの憧れ

いざ!現像だぁ~

現像レシピはモーグさんのデータを参照。現像液はSPUR Silver Salt Dev。20℃、13分(30/60/1)。当時の現像データを調べることもせず、推奨データでいく。

問題は水温だ。「涼しくなったから、水温も下がった」は違った。27℃ある。室温25℃なのに。配管を通った水道水はまだ生ぬるかった。しばらく流したが、水温が下がったという実感はない。

氷水を入れた洗面器に作業液に入ったビーカーを浸す。

定着は二浴(6分、5分)30秒ごとに回転ガラガラ撹拌。予備水洗いとQW終了後の本水洗いはタンク換水撹拌。イルフォードの推奨換水撹拌にちょいプラスしている。

出来具合は?

昔の現像データやネガと今回を比較してみた。

今回13分、昔は11分30秒前後。1分半現像時間が長いのに、ネガはなんとなく奇麗。ということは、過去においては現像温度は適温を優に超え、撹拌も雑だったか。

ただし「Kodakだから写りが違う」はウソである。一般的に市販されてるフィルムと比べても、僕にはこのフィルムがどう優れているのか分からない。

23日の現像

ビールを飲むために歩き続けたあの日

沼垂カラー

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