流木と影と半夏厚朴湯

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なかなか陸に上がれないヘビを見た。

近づけば、それはトグロを巻いたヘビの形をした流木だった。寄せ波に押され砂浜に揚げれば、返す引潮で海へ戻される。流木はそのたびにでんぐり返り見た目が変わる。

潮が砂地に吸い込まれていくその瞬間は砂地が美しく瑞々しい。一方で、慟哭するヘビは対照的な存在。怒り、悲しみ、不安が入り混じっている。

傾きだした陽は明日を約束する光か。砂地に影が伸びて流木はまだこの世にある。

11日午後・南浜にて

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

不安神経症からくる胸のつかえなどに効くという。漢方薬なので効果は一般的に飲み始めて一月後ぐらいから徐々に・・らしいが、娘は開始後10日ほどで「なんだか効いてる気がする」という。

胸(のど)のつかえは弱まってる。

こんなにも早く・・プラシーボ効果かもしれないが、本人が言うのだから、そうなんだろう。この漢方薬は娘が不安のあまり、自らSNSで検索し辿り着いた飲み薬だ。人に勧められた薬じゃない。

街のドラックストアで購入にした一般薬だが、先日、定期診察時にこの漢方を飲み始めたことを主治医に告げたら、「いいんじゃない」「ところでそれ市販薬? うちも取り扱ってるよ」となって、従来の服薬に半夏厚朴湯を追加してもらう事に。これはラッキー。保険適用されるし、一般薬よりは効き目が濃いらしい。ロラゼパムは頓服扱いとなった。

風紋と胡桃の実

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