“葉っぱのピアノ”の前でまさに鍵盤を叩こうとするカマキリに出会った。
その目は真剣だ。
どんな演奏をするんだろう?
両腕の格好からしてベートーベンの『運命』の出だしに間違いない。
4日午後、ほろ酔い気分でコンデジ片手に家から鳥屋野潟公園まで歩いた。
これが失敗だった。
疲れるし、気持ち悪くもなった。
途中で止めたくなった。
スリッパの内側に足の甲が当たって擦れて、皮も剥けてヒリヒリ。
天気がこの上なく良かったのが唯一の救いだったか。
このカマキリ、「それがアンタの『運命』かも」と言いたげ。
不意に現れた僕に逃げることも出来ず、自分を落ち葉と見なして擬態したのか、それとも威嚇か。
どうであれ、僕の頭の中はやっぱりピアノを前にしたカマキリに見えてくるんだ。
RICOH・GRⅡ マクロモード
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