昨年夏、エノキやコナラの高い所で飛び交っているのを見ていた。
「持っているカメラ道具では無理だろうなぁ」と撮影は諦めていたが、今季になって、このクヌギの樹液をチュウチュウしているシーンを見かけるようになった。
同じ個体ではないにしろ、此処で生まれ育っている以上、行動パターンはそんなに変わらないだろうと、それなりに観察してみると、親子連れがこの幹の周りにいたから。
カブトムシ探しなんだな。
みんなの公園でもあるし、邪魔する訳にもいかず、観察するしかないもんね。
気休め程度だが、涼しくなった夕方に来てみた(夕方の斜光線は木々が邪魔することなくこの幹に当たる)。
いたぁ~! それも・・なんとアンタだけ!
遠くからパチリ、また近づいてパシャ、さらに寄ってこんな画角になった。
紛れもなく、ゴマダラチョウ。図鑑そのままに口吻(こうふん)が黄色い。
頭上には仲間がもう1頭舞っている、近くの楡の木の上ではコムラサキが2頭じゃれあいながら追いかけっこ。結構速くて忙しないんだな、アイツら。
構図
「ヘンテコな構図だなぁ~」
その通りかも知れません。
できるだけ余分なものが写らないようにした。
チョウの頭の先には細長い枝が1本右に伸びている。画面を右に振るとその枝の一部が入り込んでしまう。それを嫌ってこんな画角にしている。
撮影中にスズメバチが右からやって来た。
一寸、怖い。
いや、かなり怖く、此方は静か~に引き下がる。
一方このゴマダラチョウ、あんまり気にしない。それどころか逆らったりする。
終いには仲よくチュウチュウしていたかな。
高い所で幾何学模様を描いていた仲間のゴマダラチョウは、此方がさがると、しばらくして低い位置からこの幹に近づいてきた。
やっぱり右側から。
樹液の匂いが左から右へ流れているのだろうか。
鼻をクンクンさせてみた。匂いはするが、風に乗っている感じは全くない。
RVP100 Ai-Mocro Nikkor 105 f/4s NikonF5 新発田市 7月中旬撮影
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