病み上がりで、あんまり動けず、家の中で読書してました。
「退院したら読むから」と女房に取り寄せて貰っていた星野道夫氏の本、『イニュニック』と『ノーザンライツ』・・吸い込まれてしまいますね。
彼の写真も好きだけど、同様に詩情豊かで芳醇な文章に癒やされます。
さて掲載写真ですが、これは2015年3月上旬、福島潟で撮影したもの。夜明けの時間帯を迎えたにもかかわらず、なんだか眠たげな雰囲気です。
葦原の向こうで、しっとりとゆらいでいた霧が此方の岸辺にも迫って、終いには周り全体が湿潤でおぼろげな大気に包まれてしまいました。
あと2週間もすれば、誰もが確実に春の足音を嗅いだり、耳にするはず。
躍動するような大地の匂い、風の香りやヒバリの歌声・・感じますよね。
何気に眺めていた目の前の風景に嗅覚、聴覚がいつの間にか加わるのです。その時を“春の訪れ”と感じていますが、それは私一人ではないでしょうし。
話は変わって、今日、公園で雪化粧した木々の撮影中に落とし物をした。
ニコンのリモートコードMC-30。ロックリングが改良された30Aが出回っているが、私のは旧型タイプ。もともと中古で幾つか購入していたが、これで、全て無くしてしまった。
ロックダイヤルが小さくて取り付けにくく、それで自衛策で洗濯ばさみで、そのコードをストラップに挟み込んでいたが、気づいた時には洗濯ばさみだけがカメラのストラップにぶら下がっていた。
急いで、雪面に残る自分の足跡を頼りに引き返し、探したが見つからない。どこかに落ちているはずなのだが、雪解け後の暗い地膚は探しにくいもんだ。
途中で諦めてしまった。汗をかいた。皮肉にも良い運動にはなったかな。
*題名は霧という漢字を使わずに『春霞』としている
RVP100 AI Micro-Nikkor105 f/4s NikonF5 福島潟にて
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