餅雪

フェアバンクスの雪は、空から地上へと、梯子を伝うように

いつもまっすぐ降りてくる。

雪の世界の美しさは、地上のあらゆるものを

白いベールで包み込む不思議さかも知れない。

人の一生の中で、歳月もまた雪のように降り積もり、

辛い記憶をうっすらと覆いながら、

過ぎ去った昔を懐かしさへと美しく浄化させてゆく。

もしそうでなければ、

老いてゆくのは何と苦しいことだろう。

『ノーザンライツ』星野道夫 著・新潮文庫~アラスカの空から~引用

星野道夫氏がどこかの雑誌に載せていたこの文章の一部を断片的に記憶していた。あれから数十年経って、それが上記の文庫本に収録されているのを偶然目にした。

所々で自分の想像も加わって、原文が着色された状態だったが、読んでいるうちに、心が洗われていくように、記憶が澄んでいく。

心の琴線に触れるような美しい文章はいつまでも輝きが失せないんだな。

 RVP100 AI Micro-Nikkor105 f/4s NikonF5  自宅前の田んぼ

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冷たい青

河氷に舟浮いて

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