歩を進める一足ごとに地面や草むらから沸いてくる。
沸いてはせいぜい膝頭の高さをハラハラと舞っている。
それも目的のない舞い方で、とまり場所を探している風でも無く、「何かに触れたら、そこは休む場所」みたいないい加減な感じが否が応でも伝わってくる。
数匹、飛び交っているのだが、その中の一匹が尖った葉先にぶつかった。
小径は清掃されてはいるものの、ところどころ刈り残った草木があってコイツのぶつかった相手はイネ科の植物と推察した。
よく見かける名前の知らない虫ではあったが、翅を太陽に向けて目一杯に拡げた姿は紛れもなく魂の宿すところであり、命あるうち光の温かさを感じたい・・そんな風にも見えてくるのです。
・・・家に戻り記憶を頼りに(デジカメないから)調べたら『鹿の子蛾』(カノコガ)と解りました。蛾の仲間だったのですね。
RVP100 AI Micro-Nikkor105 f/4s NikonF5 2016/06/05撮影
[ad#co-1]
この記事へのコメントはありません。