モネの睡蓮のマネ Rollei Retro80sでマネて撮る

Rollei Retro 80s Ai-Nikkor 35f/2s NikonF3

このフィルムのシリーズは空が暗く落ち込む。

手前に被写体、背景に空・・その背景が白く飛ばずに、雲の姿が浮かび上がるように描写される。「ブルーライトは感度が低下します」とSilversaltさんでは書いてるけど、これは例えば「青い空なんかは暗く写るよ」っということなんだろうか。そうであるなら、画面に空を多く取り込む僕には都合が良い。

 

撮影時に僕よりも老人な人間が近づいてきて僕の脇に立った。

撮影を中断しチラ見すれば、この場所へ来る小径でその人を追い抜いてる人だった。特徴ある歩き方をしてたから足音だけでも気がついてただろう。

しばらく僕の様子を見てるようだ。

そのうち、ポツリ。

「モネのマネ・・ですね」と。

洒落た問いに、思わず苦笑してしまった。

実のところ、僕の頭の中には『モネの睡蓮』のイメージがあって、雲の流れる位置を池の中で確認しながら撮影していただけに、目の前の被写体に同じ感覚を共有していることが嬉しく思えた。

それから、池から派生してハッチョウトンボのこと、鳥屋野潟が存在せねばならない地域的環境のこと、なだなど阿賀町出身で現在は此方で住まわれてるその方は独特の語り口でしゃべり出したのだった。

聞いてて随分とためになること言ってたな。

3日朝撮影

海岸墓標 Rollei Retro80sと24㎜広角+NikonF3

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