誰もいない公園。
オジさんはこの遊具の前で深く息を吸い込んでは吐いたりする。
そして姿勢をただすと、この遊具を睨み付けた。
じっと、ずっと、ずぅ~と・・。
オジさんの頭が微かに揺れ動く。
顔を覗き込む。
左右、上下に眼球が忙しない。
ほどなくしてオジさんは姿勢を崩し、左手で眉間をコリコリ。
そして呟くんだ。
「今日もダメだ」
「最後まで続かない」
「最初の場所にたどり着けない」
“オジさん”とは僕なんだけど、この曲がりくねった鉄管状のラインを目で追いかけて最初の地点に戻ってくることがかなり難しく未だ成功したことがない。
成功するわけがない。
良く調べるとパイプが途中で“枝分かれ”してるのね。
ま、“枝分かれ”地点に到達する前にダウンしてたから、別に問題ないけど。
ただ眼球運動には良いね。
周りに人が居たら、辞めた方が良いけど。
鳥屋野潟公園
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