アケビの花・日本の伝統色を日本画風に作画・ポジフィルムでしっとり

RVP100 Ai-Micro Nikkor 105f/2.8s NikonF3

アケビと言えば秋、あの実、あの形を思い浮かべる。

花の咲いた姿を誰が想像出来よう。

「開け実」が名の由来らしいから、古人は、もしかしたら花の姿を愛でるよりは収穫の秋、食物としての実のことしか頭になかったのかな。

アケビは漢字にすると「木通」なんでしょ(他の漢字もある)。

これだって、アケビの木質化した幹の部分を漢方にした呼び名「もくつう」であって、花を連想させる漢字は使われていない。

そう考えると実に切ない。

これだけ清楚で可愛い花なのに、昔の人々はナニ考えていたんだ。

日常生活に溶け込む要素を強くもっている部位ほど、その花の呼び名に充てられるケースが多いのだろうか。

だって、実は食べ物になるし、木部は漢方薬にもなるし。

風がすっかり止み陽が射してくるまで、近くに止めた車の中で待機して、光が廻ってきた時にウリャ~と撮影を開始したのでした。

もしも色の世界に溢れかえっていた平安の時代にアケビが貴族達のなかにあって密接な存在であったなら、アケビはその美しい花の色や姿から「小豆花」(あずきばな)とか「衝羽根小豆」(つくばねあずき)なんて呼ばれていたかも知れない・・なんちゃってなことを考えてしまう。

小豆色した花と薄若葉・・日本の伝統色なんだけどなぁ。

 新発田市・滝沢

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