トノサマガエルなのかダルマガエルなのか迷ってしまいました。
たぶん、『トノサマガエル』と思うのだが、専門家でないから間違っていたら、笑って済ませて欲しい。いずれにせよ環境省が策定した準絶滅危惧種に入っている。
その彼が苔むした杉の根元で表情一つ変えず座り込んでいた。
山の端から陽が射してくれば、少しはニッコリと微笑んでくれるかな・・と寄り添う気持ちで向かい合っていたのに、全くの無表情。
先程まで「耳鳴りか?」と勘違いするほどのセミの音が杉木立やそれに続く竹藪の中から聞こえていたから、止んだその音をもう一度聞きたいと全神経を集中しているのだろうか。
彼が私に関心を示さないのは、オイラの存在よりもっと大切な時間を生きている間に享受し、よしんば大気のゆらぎを皮膚の中に染みこませて、生きていく糧にしたいと考えてのことなのだろう。
杉の根元の抹茶色した苔はいつ来ても気になっていて、靴底で踏まないように気をつけていた(訪れる方は皆そうだろう)。
この場所では野鳥のコマドリやミソサザエなんかがちょこんと下りて、朝日に向かって声高らかにさえずっている姿しか想像していなかったから、カエルガ物憂げな姿でじっとしているとは思ってもいません。
だから最初彼を背後から見つけた時はかなりのドッキリです。
実のところ、トノサマガエルは気持ち悪くて触れない。
模様が駄目なんだな。
シマヘビなんかは普通に捕まえられるのに、このカエルやウシガエルは駄目だ。
このカエル、撮影の最初から最後までほぼこの姿勢のまま。
喉だけクルクルしていた。
こちらが撮影に区切りを付けてそっと三脚の脚をしまい込んで、これまた忍び足で遠ざかって、しばらくして振り向いても、このままだった。
RVP100 AI Micro-Nikkor105 f/2.8s NikonF5 阿賀野市 24日撮影
[ad#co-1]
この記事へのコメントはありません。