じいさんは既に80過ぎ。自動車免許の更新を控えていて、「今回で駄目かも」「テストで点数が足りないと、医師の診断が必要になってくるんです」と呟いた。
確かに足腰が弱そうだ。三脚を担いで歩く姿は前屈みで、急いているのか肩で大きく息をする(首にはもう1台、カメラをぶら下げている)。
そのじいさんが最近よく夜明けの鳥屋野潟に現れるようになった。8月に入ってからほぼ毎日だ。その意気込みには敬服する。しかし、此方は内心ハラハラしている。
じいさんの地味な服装に。
上下ほぼグレー色。薄暗い中では道路の路面と区別しにくい。動く車の運転席から見れば、なだらかに上昇右カーブ。車のライトが下向きなら間違いなく気がつかない。
いくら歩道で自身は白線内側といえども、三脚の脚は車道に出ている。まだ暗い中で通る車はかなりのスピード。そのうち接触事故に遭うんじゃないかと心配だ。
それで、警察から頂いた手や脚に巻き付ける反射材を渡そうと常に持ち歩いているのだが、いまだ渡せないでいる。互いに会話しているのに、その時になると出過ぎた事かな・・と思い留まってしまう。
写真は8月20日(日)に撮影したもの。この時も隣りにじいさんがいたのでした。
RVP100 AI-Nikkor 50 f/1.2s(f5.6、1/15) 鳥屋野潟
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