陽が傾いても、一心不乱に落穂や二番穂をついばむ白鳥達。夕陽を向こうに白鳥がいて私がいる・・そんな位置関係であるから、レンズ鏡胴内で発生するハレーションを利用して夕方の雰囲気をだしてみようと考えてバシャバシャ撮ったのであるが、アララ・・。
出来上がったポジをチェックしてみたら、全部右下がりの構図だ!
題名の通り、私には水平がうまく撮れない“悪い癖”がある。
野鳥写真は望遠レンズで撮影する。よほど風景的な構図にしない限り野鳥そのものだけが浮かび上がり、背景が淡くボケてくれるから、「傾いている」なんて全く考えも及ばない。
「じゃあ、なんだ?風景的な写真はどうなのよ」となると、まさにご覧のような写真になってしまう。
あえて傾けたわけではない。
この場合は、もともと地形がなだらかに右へと傾いていたのであるが、水準器で水平とって、「ハイ撮りますよ~・・」なんて野鳥写真にはあり得ないことであって、結果、こうなってしまった。
野鳥写真を諦めた今ではカメラのホットシューに水準器を付けてキッチリと水平をだして撮影するように心がけてはいるが腑に落ない。
すなわち、場面状況にもよるが、水準器でちゃんと水平がとれた構図そのものを見ても「うっそだぁ~」となってしまうことが々あるのだ。
「なんで、なんで、変だよ」となってしまい、そのうち水準器そのものを疑ってしまい、別のメーカーのものと取り替えたことなかもよくあった。
そのうち「カメラのファインダー枠自体が傾いているんじゃないか」と、修理屋さんに持ち込んで、精密検査していただいた事もあるぐらいだ。
どうしても、右へ10度前後傾いた構図になってしまう。
身体に染みこんでいて、なかなかそれを修正できないでいるのだな。水準器を持っていない時なんか目で見た構図から、あえて若干、右側の肩を下げて撮影するようにしている。
それは意識的に心がけているが、その行為自体が苦痛で仕方ないんですね。
RVP(+1増感処理) 600㎜ NikonF3 新潟県・瓢湖裏(過去写真)
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