Adox HR-50で岩場の流れを撮る

Adox HR-50 COSINA Foigtlander Ultron40f2sl NikonF3

シャッタースピード1、2秒で撮影した。

天気が良かったのでISO感度50でも2秒で切るとレンズのf値は必然的に11より上に(さらに大きな数字)なった。三脚使用でミラーアップかつタイマーレリーズ撮影をおこなった。

減光フィルターを持参しなかった。レンズの絞り過ぎによる「回析現象」で解像度が低下する恐れがあるから、f値16以上は避けた。もっとも三脚が不安定だと話にならんけど。

小型の接写用三脚だった。岩盤の表面を覆う苔や濡れ場に脚が滑り、設置後に上から体重をかけて「安定」させたつもりでいるが、もしかすると気休め程度だったかもしれない。

このことは撮影後も気がかりで次回は大型の三脚で臨もうと考えている。

F3のシャッターボタンは低いので僕は常時ボタンを嵌めている。長秒撮影にあたりボタンをいちいち外すのは面倒(ねじ穴にケーブルレリーズをねじ込なければならない)だ。

水の流れは見た目には変化がなく、それゆえにここぞというタイミングがない。

何処でシャッターが切れようが問題でない。

タイマーシャッターを押してシャッターが切れるまで約8秒か。で、コッ・・トンとシャッターが開いて閉じるわけだが、水流が岩を穿つ音でその見極めが難しい。

恐る恐るカメラのボディー正面に体をねじり、タイマーが作動している赤色点灯を確認する。耳をカメラに近づけ、シャッターの作動音を確認しながらの撮影だ。

一帯は巨大な1枚岩盤。岩に角がなく全て丸みを帯びている。水圧と上流から運ばれてくる小石が岩盤の表面を分子レベルで削り落としているのだろう。

気の遠くなる時の流れに畏怖の念さえ覚えてしまう。

新発田市 剣竜峡にて10月初旬撮影

Adox HR-50

昨年に比べ2割ほど価格が跳ね上がったが、それでも白黒フィルムの中では安い方だ(フィルムの価格上昇がユーザー離れに拍車をかけている)。負のスパイラル。

仕上がりネガをルーペで覗く。粒子が見えない。ハイライト部は抑制されてるようだ。コントラストは強めだろう。同じメーカーから出ているCHS100Ⅱよりキメ細かい。

フィルムベースは透明に近い。スキャンに適してる(ホントか?)

現像データ:

前浴2回(1回目排水時、墨色の衝撃あり)
HR-Dev(このフィルム専用の現像液)1:4 22℃ 11min(30/60/1)
定着①4min ②3min DWに精製水使用

駐車場手前にあったトイレは新調された。

*陰湿で近寄りがたい昔の便所はなくなった。俺はアレが嫌だった。加えてあのトイレか駐車場で自殺者が出てる。もう行けないと思っていた。新調されたトイレを使用した際、お祈りしたさ

朝焼けに駈ける

街路灯と朝焼け

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