吊るし鮭をどう撮るか・千年鮭 きっかわ

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習作だ。

いずれ、ちゃんとした画角で狙いたい。というのも、未練がましく店を後にしているからだ。撮影に達成感なし。今回2度目の訪問だが、これは初回時と似たような感覚だ。

前回は24㎜広角レンズ付きNikonF3。ただしISO100のモノクロフィルムを使用。広角レンズは必携で、これはクリアできたが低感度フィルムを持参したこと自体が誤りだった。

今回はデジタルカメラだ。

プログラムモード選択でISO1250以上なってたかな。f4で。シャッタースピードはせいぜい1/15。いずれにせよ三脚持ち込み禁止のなかでの撮影はかなりの制約がある。

妥協点を見出さないといけない。作品作りに妥協はあってはならないが。

改善その1・ピント位置

差し当たりピント位置だ。

手前にピン位置を持ってきてしまった。広角レンズの被写界深度を甘くみてたな。手前より若干奥側にすべきだったと今にして思う。撮影時なんで気が付いてないんだ?この馬鹿たれ!

改善その2・露出設定

露出設定が大幅にプラス側に振れている。写真は3段ほどアンダーにしてる。「なにぇ~?」でしょ。最初からそうしてれば1/15secなんてな低速シャッターを切らんでもよかった。

表示されたシャッタースピードに「なにぇ~?」と疑問持ったがそこまでだ。早く撮らんば人が来ちゃう・・浮ついてたんだな、俺。あぁ~このハゲ親父め!。

落ち着いて・・の一言だ。

さすれば1/30sec f5.6ぐらいでもいけたはず。

改善その3・ワイドレンズの使用を検討

別売のワイドコンバージョンをカメラに取り付けて画角21㎜にする。コレを使用すればよりダイナミックな絵作りが出来るし、あの部屋の四隅をカバーできるだろう。

ただしこれを実現するには金が要る。

4万ぐらいか。

宝クジで当たって資金を調達するしかないのかな。

(28㎜では中途半端 画面の切り取りに苦心する)

・・・などなど反省点ばかり目立った。

撮影時、前半は僕一人だけ。

横切る従業員さんが丁寧に干し鮭にまつわるお話をしてくれた。

写真の鮭はこの状態で丸一年干してあること。一度雨に洗うこと。秋になってその年の鮭が遡上しだす時期が食べ頃になる話。乾燥熟成され、【鮭の酒びたし】になる。また吊るし鮭の腹はスパッと裂かない。腹切りを避けている【止め腹】。頭を下に吊るす。頭が上だと首吊りみたいでかわいそうだ。

実に丁寧に、またこちらの質問にも快く応えてくれた。

(雨で洗うなんて風情あるなぁ~)

話し終えてしばらく貸し切り状態だったんだ。

比較的長い時間ここで撮影していた。いつの間にか室内は人で溢れかえっている。海外の観光客らしい方々も目立った。わけのわからん呪文のようなその方達の国言葉が飛び交った。

なもんで、かけた時間を思えば今回の撮影は出来が悪い。

勿体ない撮り方をした。

千年鮭・きっかわ にて 9日撮影

鮮烈な青紫・古町神明宮の扁額

ウルトラマンは当時の雄姿のまま飛び続けていた

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