Adox HR-50 Ai-Micro Nikkor 55f2.8s Nikon F3
写真をすり替えた2023.6.29
そもそもISO50フィルムでマクロ撮影を試みること自体が危ない。雨上がりとは言え光量が隅々まで行き渡っていない状況下では「お前は正気か?」である。
念のためカタツムリが陰を進んでいる間はフィルムカメラは出していない。いくらなんでも撮影は無理なことぐらいは判る。f2.8レンズ開放で1/15sec まちがなくブレる。
しばらくして空が明るくなった。雨も完全に止んだ。
カタツムリの動きは極めて鈍い。
たぶん、俺という外敵が目の前にいるのを判ってるんだ。メン玉をビロ~ンと伸ばして、何かをサーチしながら進んでいるように思えてならない。
撮影してみる
進行方向の先に接写用三脚を置いてカメラをセットした。時折、ファインダーを覗いて露出を計ってみる。f4、1/30sec・かなり厳しいことには変わりない。
ファインダーの中のカタツムリは動きが速い。狭い枠の中で見ているせいだ。
ササッとピントを合わせてすぐにシャッターを押す。
ネガをルーペでチェックする
現像後のネガをルーペでチェックした。専用現像液HR-Devの効果なのかネガが非常に滑らかに見える。だからネガ全体の仕上がりに目が向いてしまう。
肝心のカタツムリはブレもなく決まったコマはないに等しい。
結論:1/60sec以上が絶対条件(三脚使用で)
ならばレンズ開放f2.8、1/60sec という選択肢があったな。
(なんで、そうしなかったのだろう、馬鹿な俺だ)
カタツムリは身体のヌメヌメ、黒光りしてる部分が実際に目にした感じと違う。赤外領域まで写し込めるこのフィルムの特徴だろうと考えている。
HR-50とHR-Devは「二人は一緒」じゃないとダメだな。
マクロレンズで撮影したからルーペの使用する頻度が格段に増えた。ついでにネガを隅々までチェックし、ネガの仕上がり具合をより細かく探ることが出来た。
フィルム全盛時、こうした行為は当たり前だった。デジタル化が進むにつれ写真のピントチェックはモニター画面に置き換わってしまった。
画面を見てボツ画像はすぐに消去。
ついでにボツの理由まで消えちゃう。
これって、どうなのよ?
ルーペをもっと活用してみようかな。「いいネガ」、「ダメなネガ」交互に見比べて、なにがどうなのよ・・をチェックするのも大切な作業でねえんだろか。
24日撮影
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