太陽と競争した帰り道・NikonF3モノクロフィルム

Kodak T-max100 Ai-Nikkor 35f/2s NikonF3

仰ぎ見た空に薄っぺらなナマコ雲が浮かんでいて、“火球”がその中をすり抜けようとしていた。

しばらく自転車漕いで、止まって“火球”の現在位置を確かめる、そしてまた自転車漕ぐ。それを繰り返してるうち、太陽が雲の向こう側から真顔を見せてきそうになった。

年甲斐もなく、競争した。

太陽が雲を抜けてギラギラ輝きを増す前に橋まで辿り着いてやろう。

思いっきりペダルに力を込めて、一気に加速した。

農免道路?ほぼ車を見かけることのない直線を矢のように走り抜ける。

風が耳元でまとわりつき、自転車前輪のサスペンションがキシキシ悲鳴を上げる、左側ペダルのステップは時々固まって、その度に左足を跳ね上げた。回転軸のベアリングが破損してるのだろう。

さぁ・・どうだ?

橋のたもとで“火球”を見やった。

おぉ、ギリギリ勝った!

急いでリュックの中のカメラを漁る。早くしないと太陽が出てくるぞ。

カメラに手が届く。

生暖かいカメラ・・カメラまで汗かいていた。

📷データ:T-MAXデベロッパー1:4 22℃ 6分10秒(5日真昼の現像)

現像終了後、東京から新たな現像液が届いた。SPUR・Silversalt Developer。

大友稲荷 奥の院・渋谷ナンバーの車から降りてきた男女についていく

土手を下って振り返る 子供の頃の自分が其処に立っている

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

最近の記事

PAGE TOP