街中を歩くなんて昨年までの僕には考えられないこと。
人混みが嫌い、車のエンジン音やクラクションが嫌い、そして何と言っても時間に縛られているようで、思考を強要されているようでダメなのです。
はや歩きにもなってる。野山の中を歩くのとは全く違う。
被害夢想に過ぎないんだけど、長年ずっとそう感じているんで、そうした妄想が心臓に根を張り巡らしてしまってて、そう簡単に剥がせない。
だから街中を歩いている・・と言っても人とすれ違わない朝の早い時間帯とか、もとから人通りが少ない場所を選んで歩を進めている。
街に出掛けるのはちょっとした勇気が要る(これには自分の容姿が醜いといったコンプレックスとかトラウマみたいなのが大きく作用している)。
そんな僕の背中を押しているのは写真を撮りたい気持ちのみ。
カメラがなかったらまずもって街になんか繰り出さない。それでいてカメラをぶら下げているのが妙に恥ずかしく思えてくるんだね(僕には似合わないと思ってるんだ)。
最近はそれでも「良いな、あの場面・・」と感じる機会が増えた。
街を出歩く度にそうした瞬間を多く持つようになった。
それは判っているんだが、恥ずかしさからあと一歩が踏み出せない。
「ゆっくり、焦っちゃダメよ・・」と自分に言い聞かせている一方で「還暦手前でまだそんな?」と焦り始めている自分も居るのだ。
隔世
なんか画面に対照なモノでも取り入れたいなぁ~と探してて、写真のような場面を見つけた(でもいつもここには来てるんで、またまたやって来てパシャリしただけのこと)。
モンブランと奥のお坊さんとの間には途方もない時空間があるようなないかも。
しばらくはモンブランの中の男とアチラのお坊さんとを見比べていたのでした。
どうでも良いんだけど、その時に気が付きました~。モンブランって時計もあったのね、と。万年筆など筆記用具だけじゃなかったのね、と。
RICOH・GRⅢ 新潟市 7月5日撮影
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