昔々、故郷の胎内市で撮影した。
山の奥まった場所でサンカヨウやクリンソウなどの群落も見かけていたが、当時はさほど気にも止めず、野鳥ばかり追いかけていたような。
ピックイーと鳴くサシバという鳥が農道脇の杉林に巣を作り、親鳥がヘビを咥えて巣に戻ると、縫いぐるみそっくりな真っ白いヒナが頭をもたげる姿を「今年もまたやって来た」なんて熱心に観察していた。
シラネアオイはそんな場所の際で場違いなような姿で咲いていた気がする。
花の時期はサシバが子育てする頃より実際は早いのだが、花の姿とヒナの印象が強烈に頭の中に残っているから、同一次元と捉えているのだろう。
シラネアオイは園芸種かそれとも自生種かは知る由もなかったが、その姿はどことなく、近づきがたいオーラを放っていて、レンズを向けると罰が当たるんじゃ無いか・・なんて感じていたような。
RVP microLens NikonF3 髪が邪魔なくらいフサフサだった頃の写真
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