富士フィルムがモノクロフィルムの製造中止を発表した。
『NEOPAN100 ACROS』は今年の秋には姿を消す。印画紙も同様だ。モノクロフィルムは発売開始以来82年でその幕を閉じることになる。
報道によるとモノクロフィルムの出荷ピークは1965年とのこと。その後はカラーフィルムに席巻され、最近は当然デジタルカメラの普及で需要が極端に落ち込んだ。
企業は慈善団体でないから、生き残るためにはやむを得ないのだろう。
その事を聞いて当然と思った。事実、フィルム派の私も白黒写真は中学の頃にちょこっと囓っただけなのだから。
しかし、矛盾しているが残念で仕方が無い。アナログ人間にとっては体の一部が削がれ、挙げ句の果てには魂も抜けそうで、落ち着いて本も読めない。
白黒写真を掲載してみた。もっともフィルムはいつものRVP100。
14bit、tif画像でスキャン後、gif画像に変換する前に色素を落としてみた。白黒写真だからgif画像にした。
けれど面白いことに白黒写真に色がのって見えてくるのですね。
眺めていればいるほど。
それはポジの原板色を見ているからなのです。
モノクロ写真は最初からカメラにモノクロフィルムを詰めて撮らないことには本当の意味でのその価値観を見いだせない気がしてきました。
今日は、発泡酒でなくビールを買ってきて、飲んでやる!
キャンディーズが解散した時みたいにポッカリと心に穴が空いた。
その気分を紛らわすのはコレしかない!
*被写体自体はいつもの見慣れた木ですが、ポジは未掲載の物を使用
AI Micro-Nikkor 55 f/2.8s NikonF5 3月18日撮影 福島潟
[ad#co-1]
この記事へのコメントはありません。