写真のお方はヤナギトラノオ。漢字で書くと『柳虎の尾』となるのだろうが、葉っぱは柳のそれにどれだけ似てるか疑問だし、花序は虎の尾にしては短い。
そのヤナギトラノオを鳥屋野潟公園「流れ」の中に見つけた。現在は他の湿性植物の中に埋没しかかっているが写真を撮影した22日は脇の小径からよく見えた。
数十株立ち上がっていた中で一番小径に近いこの花が一番新鮮に見えたのでした。
黄色いボンボン・・両手に持ち上下に振ってガラガラと音を立てて赤ちゃんをあやす・・その玩具に見えてくる。花序がもっと長ければ、コップの中を洗う単なるブラシにしか見えなかったであろうに。
ともあれこの公園、「流れ」の中に復活したことは嬉しい限りだ。市内のど真ん中の公園で野の花の美しさを思い知る。忙しなく働く人にとってはこの上ない妙薬だ。
光がたりな~い!
撮りたいけど光量が足りない。朝陽がうまく入り込んでいない。このままでは仮に撮影したとしても「色かぶり」間違いなし、シャッタースピードも稼げない。
向かって左側には大きな木々が重なっていて、日陰はそのせいです。しばらく陽が昇るまで近くのベンチで腰を下ろして待つことにしたのでした。
待つこと1時間くらいでしょうか。陽がじわりと当たり始めてきました。薄暗い中でひっそりと花開いていた彼女さんのお目覚めの時間がやってきたようです。
少しずつですが、画面右奥から光がまわり出すと、ファインダー内の露出インジケー目盛りが+側に振れていくのです。自己満足な事ですが、この瞬間がとんでもなく至福の時なんですね。愈々となると姿勢もちゃんとしてきます。
それで、こんな程度な写真なの?
はい!そうなります。この程度な写真ですが、私の心の中はニッコリなんだな。
道行く人がいないことを確認して、腹這いになって撮影している。
RVP100 AI Micro-Nikkor105 f/4s NikonF5 5月22日撮影
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