新潟市内を出て国道49号線を暫く走り、安田で左折、290号線に入る。
この間、藤沢周『ブエノスアイレス午前零時』の冒頭部分を思い出す。
小説の中で冬の時期にこの辺りを車で走っていたシーンがあったような。
たどり着いた先は五頭山麓のドングリの森辺り。
「なんでここ来たんだろう」
不思議である。
撮影が目的だがここに来るとは決めたわけではないし。
風と木々のうなり声、そして止む気配のない吹雪。
周りはほぼ白一色。
その中を踏み跡をしっかり付けながら進んでいく。
やがて目にしたのは不思議な丸い雪玉。
広い雪原にただ一個だけぽつんと。
「風で雪片が転がり続け大きくなった」と推察したが、何故一個だけ?
転がった跡もない?
風が消し去ったのかな。
未だに解せない。
撮影年月日不詳 追伸 女房曰く「誰かが、遊んだ雪だるまでしょ」
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