“嫌われもの”にカメラを向けた。A氏なら間違いなく愛用のアンギュロンで撮る場面だ。そんな光景が目の前に浮かび上がった。小雨煙る新潟海岸を歩いていて、急に明るくなった。
「ゴミの俺を撮ってくれないか」
其処だけがポワ~と明るい。空を見上げると雲間に太陽の輪郭。
「今のうちに 早くしてくれ」
微妙に立ち位置を変え、バッテリーが枯渇するまで撮りまくる。
この日、手応えある1枚が撮れた気分。
夜は気分よくビールを飲んだ。潮風に晒されたカメラを手入れしなくちゃいけないのに、傍らに転がしたまま。朝になって、ほったらかしのカメラに付着した汚れを丁寧に拭き取る。
5日撮影・関屋浜
この記事へのコメントはありません。