Adox HR-50をHR-Dev.で現像してみた

Adox HR-50 Ai-Nikkor 35f2s NikonF3

きょう未明に現像した。風呂場に現像の終えたフィルムを吊るした。が、生憎の雨。低温で12時間経過しても完全に乾いていない。風を感じないので風呂場の窓をちょっとだけ開けた。外と室内の気温差で対流が生まれ、乾きが早まるだろう。荒業か。浮遊するチリがネガに付着しやしないか。いや、この条件下ではチリは洗い流されてるだろう・・そう目論んだ。

乾いたので、さっそくGT-X980でスキャンした。スキャンソフトはSilverFast9。ソフトの使い方はちょっとは覚えてきたぞ。ホコリ取り機能の使い方は判らんけど。

スキャン時のコントラストは中間より低め。美しい西陽が朽ちた車体の側面をやさしく照らしていた。魅せられてこの構図だけで15カットも撮ってしまった。

今思えば露出値をもっと幅広くして撮ればよかった。

Ai-Nikkor35f2sとNikonF3

この撮影の直後に両方ともオーバーホールに出した。市内のHカメラ店に持ち込んだ。レンズは内部張り合わせ部に「無数の汗」が一面に発生してる。夥しい小さな気泡だろう。

カメラは緊急レバーの作動不良に端を発し序にOHやっちゃえと。

さて本題:現像

HR-Dev.はHR-50の専用現像液として開発された。推奨レシピは22℃ 11分(30/60/1)。水道水温は此処10日ほどで20℃を割った。洗面器に湯を張り作業液の入ったビーカーを温めた。

ところが、わき見してる間に水温が23℃まで上昇してしまった。直ぐに洗面器から引き抜いても容器の温度は余熱で上がり続けた。冷やした手で包み込む。タンクに冷水をかける。

ようやく22.5℃まで下がる。現像時間を30秒短く設定した。効果はない。1分刻みでないと目に見えるような効果は表れないのではないか。攪拌スタイルはいつも通り。

風呂場に干したネガは総じて露出オーバー気味。つまり現像過多に見えた。乾いたネガをライトボックスにのせルーペでチェック。空に浮いてたはずの雲が見えない。

スキャン時に画像濃度を弱める操作を加え雲を蘇らせた。

記憶の車

文化の日・蔦の絡まる校舎

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