娘の病気を機に家族の絆は深まった気がします。独り晩酌の時間が減り、娘の前でビールを飲むようになった。テーブルのど真ん中に置いた枝豆を家族で競って食べるようになった。
ビール飲みながら枝豆をつまむ俺は少ししか食べていない。小皿に自分の食べる枝豆を小分けすると二人は不満を露にする。「どうして、そんなにとるの」「あんた、男でしょ」って。
娘を中心に会話する時間が増えていく。
退院して4ヵ月が過ぎました。体力が今だ戻らない事、体重が増えている事、そして将来の事・・娘は不安に押し潰されそうな日々を過ごしています。
親としてはただ傍で寄り添う事しかできません。
「頑張れ」とは言いません。もう娘は十二分に頑張っているのだから。
「そうだよな」「辛いよな」と背中をさすっています。
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「暗くならないうちに散歩に行く」と娘が言う。
「それじゃぁ、みんなで公園行くか」と女房。
「あぁ、いいねぇ」俺
「行きたい、そうしよう」娘
鳥屋野潟公園をゆっくり散策した。開けたところで二人が立ち止まった。
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