Sudden braking・私のヒヤリハット体験

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それは8月の最終日曜日(25日)午後の4時過ぎに起きた。

この日は急な日直当番を終えて会社から自転車で帰宅途中だった。

「帰宅」というと市街地では街路灯に明かりが点いたり、視点を変えれば、塒に戻って来たムクドリの黒い大軍団が頭上を覆う頃・・なんて考えがちだが、まだ明るい。

会社近くの組合給油スタンドを左折し、突き当りのT字路を右折した。この道路はバイパスに沿って約500mほどの直線道路。企業団地内の道路は日曜日となれば車の往来は皆無に等しい。

そんなこともあって、この道路に出たワタシは一気にギアを上げた。

目一杯にペダルを踏みこむ。

重いペダルがゆっくりと回転しだし、やがて軽快な回転サイクルへ。さらにギアを上げる。ガツンときてから速度がパワーアップするのが体感でわかる。耳にまとわりつく風の音が一段と渦を巻く。

いったい何キロ出てるんだろう・・

そう思った時、進行方向右側から何かが飛び出たのが視界に入った。

バイパスからの飛び石か?(飛んでくる方向が逆だわな)

野ネズミ?(それにしては小さい)

あっという間にその物体に近づいた。

途端に急ブレーキをかけた。

車体が左前方へ波打って流れた。

その物体とやらが再度跳ねたんだ。横を通り過ぎる直前に。

ぶつかる!

踏んだ?

危機一髪でかわした。

物体は大きなショウリョウバッタだった。優に10センチはある。

後輪から約30センチの距離でバッタはピクリともしない。

驚いたのか?

それとも擬態行動か?

まぁ・・いいや。無事で何より。

自転車のスタンドをそっと立てて、ヤツの背後に回り込む。

カメラを出してポチッたのね。

撮影後もそのまま。固まったんじゃないの?

背中を指先でポンしたら、自転車のスポークの間を抜けていったよ。

8月25日いい天気の日曜日

台風10号が去った翌朝 鳥屋野潟は燃え尽きようとしていた

沼地をズボッズボッと進んでいくと『鷺の舞』の最中だった

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