朝がた6時前の水芭蕉である。暗い杉林の中がようやく白んできたころだ。頭上高く珍しくトンビが弧を描いているが、あれは獲物を探しているというのか。だとすればトンビの目は暗視スコープだな。
僕は岸辺近くの杉木立の中を靴音ジュワジュワ進んでいく。湿潤な林床はコケ類がスポンジ状に堆積してるから、靴がズボッと埋まり、かつ靴の周りから泥水がにじみでてくる。
水芭蕉はそんな場所に自生している。
この頃の水芭蕉が一番奇麗だし可憐さを感じる。
小型の三脚をセットして縦位置で。背景の仲間を程よい位置に配しぼかしてみた。
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