貨物船の顔面 Ilford HP5+ このフィルムの特徴?粒子目立つの

Ilford HP5+ Ai-Micro Nikkor 105f4 NikonF3

船が港から離れていくところだった。岸壁に結んだロープを胴長を履いた作業員が外している。外れたロープはキュルキュルと船首脇のローラーに吸い付き巻き込まれていく。

滑り込みセーフ・・・ってことか!

興奮した。

なんというタイミング。

船はまさに離岸するときだった。

朝(28の日曜日)、ここに来ようと計画はしてた。娘を車で送る時間までに一度、朝陽の当たった船体、それも正面からのカットを撮りたいと105㎜のレンズをバックに入れて準備していた。

けれども、天候がイマイチ。なのでパソコンをいじってて、後でも良いかな・・なんて思い始めていた。しかし、考え変えた。こんなことしてるから思うようなのが撮れないんだと。

(なんで考えを改めたのか判らねども)

それで、現場に着いたらこうだった。

随分と船体が沈み込んでるなぁ。

“鼻”の部分で言えば眉間近くまで。“鼻の穴”が見えそうなくらい浮き上がっていたのに・・物資や燃料油をたっぷり溜め込んだのだろうか。

しばらくすると岸壁と船体の間の海面がボコボコ盛り上がってきた。

船が岸から少しずつ離れだした。

これはスラスターという胴体横に付いているスクリューが作動を始めたからだった(あとで調べてみると、特に大型船にはそういう装置が付いているんだそうだ)。

その目印のマークも船体に書かれていたな。

アレは所有船舶会社の「家紋」かな・・なんて考えていた自分が恥ずかしい。

横位置だ。メンタマに当たるアンカー部分を画面の左右に均等に配置。ただし可能な限りシンプルに。1/500秒、f5.6から11まで幅広くシャッターを刻んでいく。

ファインダーをしばらく覗いていて船の水深位置を示すスケールが人の(ジジ、ババの顔によく見られる・・あっ失礼かも)ほうれい線に見えてきたのでありました。

フィルムの特徴

アタイの現像手法が大雑把なのかわがらねども、画像を見る限り、出来が良くない。

このフィルムの特徴は「粒子目立つよ」「豊かな諧調」らしいが、そうした前向きな評価よりは、マイナス面ばかり気になるのだ。したがって、「嫌いなフィルム」の部類に入る。

HP5⁺で撮影した写真を多く拝見する。そのほとんどが、粒子気にならない。美しく仕上がっている。俺のスキャンした画像の印象からは程遠い。アレはなんでなんだろう。

そうした疑問ばかり残るんだね。

美しい人 Ilford HP5+ を現像する 粒子荒いんかな?

Ilford HP5+は冬の日本海側地域では使うべきでないのか 

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