RVP100 Ai-Micro Nikkor 105f/4 NikonF3
雨蛙は雨が似合う。なのに蓮の葉の上で太陽の陽を恵み敬う雨蛙に出会った。夜明け後しばらく朝露で輝いてた蓮の葉は陽を浴び生暖かくなっている。
その葉の隅にポツンと1匹。葉の円錐中央に溜まる虫を狙っているのかと静かに近づいて様子を伺うと、そうではなく、まったり日光浴を楽しんでいる風にしか見えなかった。
息を殺して更に近づくと葉の上部に私の影が落ちた。雨蛙はそれに反応して体の向きをちょっと変えた。静かに引き下がり、三脚の脚を決めてカメラをセット。
水平位置を度外視し蓮の中心部と雨蛙を対角に。
最初にモノクロフィルムで、カメラを変えてリバーサルフィルムで。この間約10分ほど。蓮畑には遊歩道があって、早朝から蓮を狙うカメラマンが彼方此方にいる。
綺麗な形の良い花の前には複数のカメラマンが集まっている。
この写真の後、カメラに広角レンズを付けて手前にこの雨蛙、遠くに彼らの姿をボカしてみようと試みたが、葉に左腕が触れてしまった。「アッ!」と感じた途端に逃げられる。
緊張を持続させるのは難しい。
7月中旬撮影・福島潟
*モノクロフィルムで別カットあり リバーサルフィルムの現像仕上がりになんと2週間もかかってしまった 取次店への集荷回数減などのしわ寄せをモロかぶり これも時代の流れなのか
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